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名所めぐりは過去に行ったことのある土地の紹介です。

どこへ行ったのか忘れてしまうので独遊庵の名所めぐり

門の種類神社・お寺・城・民家の門

寺院の『山門』は『三門』とも書かれ、これは『三解脱門』の略で、悟りに至る為の三つの要素『空』・『無相』・『無願』の物事にとらわれないことを意味しています。まさに悟りを得るため、仏様に近づく門ということです。知恩院や禅宗は『三門』といいます.
四脚門(しきゃくもん・よつあしもん)
甲山寺(74番)
甲山寺(74番)
一見すると柱(脚)が6本あるように見えますが、2本の門柱(本柱)とは「別に」前後に控柱(ひかえばしら)が計4本あることから「四脚門」と呼ばれます。
門柱には円柱、
控柱には角柱が使われます。
八脚門(はっきゃくもん・やつあしもん)
仁王門
金剛福寺(38番札所)仁王門
門戸の左右にそれぞれ一間ずつ追加され、三間で門柱(本柱)が4本ある門です。4本の門柱の前後に控柱(ひかえばしら)が計8本あることから「八脚門」と呼ばれます。
追加された間(ま)には仁王像が安置されるのが一般的ですが、
「仁王門」と呼ばれる門でも建築様式は八脚門から楼門まで多様です。

霊山寺(1番札所)楼門
薬医門(やくいもん)

吉祥寺(63番)
門柱(本柱)の後ろに控柱が2本設けられた門の総称です。
社寺だけではなく城郭や邸宅にも多く使われた門です。
名前の由来には、
医院において、門扉の隣に出入りが簡単な戸を設け、患者の出入りを楽にした医院の門という説もありますが、その他にも諸説あげられています。

三間造りで格式をあげた門もあります。
棟門(むねもん)

前神寺(64番)
(むなもん・むなかど・むねかど)とも呼ばれます。
2本の門柱(本柱)に切妻屋根を設けている門です。
邸宅でも広く使われていますが、門を支える柱が少ないため多くの場合では塀と連結させて設置されます。
唐門(からもん)

八坂寺(47番)
唐破風を設けている門の総称です。

向唐門(むかいからもん)
門屋根の側面に妻を持ち、唐破風が正面を向いている門です。(「向こう唐門」とも呼ばれます。

平唐門(ひらからもん)
門屋根の両側面に唐破風がある門です。
楼門(ろうもん)

金泉寺(3番)
2階建ての門で、一階部分に屋根(下屋)を持たない門の総称です。2階部分には高欄が配置されている物が一般的です。
「楼」という文字は、「高く構えた2階建ての建物」意味です。言葉の意味をご存知の方にはそのままの名称の門ですが、現在は楼という言葉を使う機会がほとんどありませんので、初めて聞いたという方も少なくないのではないでしょうか。
二重門(にじゅうもん)

大窪寺(88番)
2階建ての門で、一階部分にも屋根(下屋)をもつ門の総称です。
鐘楼門(しょうろうもん)

大日寺(4番)
(しゅろうもん)とも呼ばれます。

門の上に鐘楼堂を設けた門の総称です。階下の形状は楼門造りから、袴腰造りなど、いくつかの様式があります。
冠木門(かぶきもん)

本山寺(70番)
門柱に屋根がなく、冠木(笠木かさぎ)を通している門の総称です。
今ですと日常より、時代劇の関所などのシーンで見る機会が多いかもしれません。
櫓門(やぐらもん)

真田城
城門の上に櫓を乗せた構造の門のことです。二階建てになっており、防御力を高めるための構造となっています。
櫓門は、城の主要な門、特に大手門や本丸正門などに用いられる格式の高い門です。
長屋門(ながやもん)
武家屋敷や裕福な農家に見られた門の形式で、門の両側に長屋のように家臣や使用人の居住空間が設けられているものを指します。
長屋門は、単なる門としての機能だけでなく、そこに住む人々の生活空間も兼ね備えた複合的な構造が特徴です。
高麗門(こうらいもん)
城や寺院建築に用いられる門の建築様式のひとつ。 鏡柱と呼ばれる2本の本柱を立て、上部に冠木(かぶき)と言う柱を配して繋ぎ、切妻屋根を架けた物である。 鏡柱の後方には控え柱を立てて、こちらも上部にやや小さい切妻屋根を載せる。

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